男じゃつらいよ
日記と聴いたもの、見たものたちの備忘録
2017
11/30
Thu.
21:48:57
北斎とジャポニズム展(国立西洋美術館)
Category【美術館めぐり】
先日有給を取ったんです。目的は上野で開催中のゴッホ展を見に行くため。土日はかなり混みそうですからね。
平日だしそこまで混まないだろうと踏んでいましたが、ちょいと早めに朝10時半に上野着。平日なのに人多いなぁと思いつつ、会場の東京都美術館に到着、するとなんと!すでに60分待ち!!!平日にも関わらず朝からこんだけ混むとはゴッホ展恐るべし!!!と行列を前に立ち竦んでしまったのですが、どうやらその日(第3水曜日)は東京都美術館のシルバーデーということで、65歳以上の人は入場無料の日とのこと。OMGそんな日があるのか、っていうか入場無料って羨ましい…。確かに行列の8-9割はシニアな方々。上野駅の改札出た時からじぃさんばぁさんが多いなぁと思ってはいたのですが、ここに集結していたとは…!!!
さすがに60分待ちは諦めました。せっかく平日に来たのに下手したら休日より混んでるレベルだし。
というわけで、気を取り直して向かったのが国立西洋美術館の北斎とジャポニズム展。こちらもいずれ行きたいと思っていたので。
19世紀後半、葛飾北斎の浮世絵をきっかけにヨーロッパの芸術に起こったジャポニズムを特集した展覧会です。日本に初めて西洋の絵画が入って来たとき、日本の画家は遠近法や写実的・立体的な描き方に影響を受けましたが、日本の浮世絵も西洋画にはない構図の取り方や平面性で西洋の画家に大きな影響を与えました。
今回の展示では、西洋の画家の作品と、モチーフや構図などで関連があると思われる北斎の作品とが並べて展示されていました。確かに関連がありそうだ、というものから、ちょっと無理を感じるようなものまで、関連度はいろいろでしたが。笑
モネやゴッホ、ドガなど人気のある画家の作品も多いせいか、平日でもけっこう混みあっていました。ドガの踊り子の作品を見ることができたのが良かったです。
ドガは印象派グループの画家の中で、印象派展を取り仕切る役割を担っていたそうですが、正確には彼自身は印象派ではないし、ほかの印象派の画家をちょっと見下していたようだし、お高くとまった面倒くさい奴というイメージです。笑
モネの「菊畑」は、モネ+菊っていう組み合わせが新鮮で印象的でした。
ひとつひとつの花に存在感があってとってもゴージャス。
花の絵つながりで、ゴッホの「ばら」
これもすごく素敵でした。絵具の厚塗りで表現したばらの花が絶妙!
キャンバスも小さいサイズですごくかわいい作品です。飾りたい。
今回の展示で一番好きだったのは、意外にもピエール・ボナールの「下校する子どもたち」という作品。雨がっぱを着て雨の日の様子だと思うのですが。使っている色はどれも地味なのにどこかお洒落な雰囲気があって好きです。
この絵地味だし、今回の展覧会でもボナール特に目立ってたわけじゃないし、ポストカード無いだろうなぁと思っていたら意外にもポストカードになっていました。嬉しい。しかし、あると思っていたドガのポストカードはほとんどありませんでした。もう売り切れていたのかな。
近々ゴッホ展リベンジしなければ。ちなみに上野の森美術館の「怖い絵展」は平日10時半の時点ですでに80分待ちでビックリ仰天しました。
平日だしそこまで混まないだろうと踏んでいましたが、ちょいと早めに朝10時半に上野着。平日なのに人多いなぁと思いつつ、会場の東京都美術館に到着、するとなんと!すでに60分待ち!!!平日にも関わらず朝からこんだけ混むとはゴッホ展恐るべし!!!と行列を前に立ち竦んでしまったのですが、どうやらその日(第3水曜日)は東京都美術館のシルバーデーということで、65歳以上の人は入場無料の日とのこと。OMGそんな日があるのか、っていうか入場無料って羨ましい…。確かに行列の8-9割はシニアな方々。上野駅の改札出た時からじぃさんばぁさんが多いなぁと思ってはいたのですが、ここに集結していたとは…!!!
さすがに60分待ちは諦めました。せっかく平日に来たのに下手したら休日より混んでるレベルだし。
というわけで、気を取り直して向かったのが国立西洋美術館の北斎とジャポニズム展。こちらもいずれ行きたいと思っていたので。
19世紀後半、葛飾北斎の浮世絵をきっかけにヨーロッパの芸術に起こったジャポニズムを特集した展覧会です。日本に初めて西洋の絵画が入って来たとき、日本の画家は遠近法や写実的・立体的な描き方に影響を受けましたが、日本の浮世絵も西洋画にはない構図の取り方や平面性で西洋の画家に大きな影響を与えました。
今回の展示では、西洋の画家の作品と、モチーフや構図などで関連があると思われる北斎の作品とが並べて展示されていました。確かに関連がありそうだ、というものから、ちょっと無理を感じるようなものまで、関連度はいろいろでしたが。笑
モネやゴッホ、ドガなど人気のある画家の作品も多いせいか、平日でもけっこう混みあっていました。ドガの踊り子の作品を見ることができたのが良かったです。
ドガは印象派グループの画家の中で、印象派展を取り仕切る役割を担っていたそうですが、正確には彼自身は印象派ではないし、ほかの印象派の画家をちょっと見下していたようだし、お高くとまった面倒くさい奴というイメージです。笑
モネの「菊畑」は、モネ+菊っていう組み合わせが新鮮で印象的でした。
ひとつひとつの花に存在感があってとってもゴージャス。
花の絵つながりで、ゴッホの「ばら」
これもすごく素敵でした。絵具の厚塗りで表現したばらの花が絶妙!
キャンバスも小さいサイズですごくかわいい作品です。飾りたい。
今回の展示で一番好きだったのは、意外にもピエール・ボナールの「下校する子どもたち」という作品。雨がっぱを着て雨の日の様子だと思うのですが。使っている色はどれも地味なのにどこかお洒落な雰囲気があって好きです。
この絵地味だし、今回の展覧会でもボナール特に目立ってたわけじゃないし、ポストカード無いだろうなぁと思っていたら意外にもポストカードになっていました。嬉しい。しかし、あると思っていたドガのポストカードはほとんどありませんでした。もう売り切れていたのかな。
近々ゴッホ展リベンジしなければ。ちなみに上野の森美術館の「怖い絵展」は平日10時半の時点ですでに80分待ちでビックリ仰天しました。
2017
11/23
Thu.
18:17:52
シンドローム(2017) - 鬼束ちひろ
Category【聴いたアルバム】
[曲目]
1. good bye my love
2. 碧の方舟
3. 弦葬曲
4. Sweet Hi-Five
5. ULTIMATE FICTION
6. 悲しみの気球
7. シャンデリア
8. 火の鳥
9. good bye my love
(acoustic version)
リリースからだいぶ経ってしまいましたが、2月にリリースされた鬼束ちひろの7枚目のアルバム「シンドローム」。
バンド名義でのアルバムを2014年にリリースしていますが、鬼束名義でのオリジナルアルバムは実に6年ぶりとのこと。活動休止や復帰後の音楽的・ビジュアル的迷走だったり、DV騒動だったり、ファンを不安にさせるばかりだった鬼束さんが、ついに完全復帰を果たしたと言える作品だと思います。僕が聴いているアーティストの中でも一番ファン歴が長いアーティストなので、こうしてまた彼女の音楽が聴けるのは嬉しい限りです。
かつてド派手なメイクでロックな曲を歌ってみたり、酒焼けしたような掠れた声で歌っていたりしたとは思えないほど、キャリア初期の鬼束さんに近い雰囲気に仕上がっています。アルバム全体を通して統一感があって、各曲ともキャリア初期の雰囲気を意識してアレンジされたんだろうなぁというカンジ。個人的には、歌詞についてはキャリア初期の抽象的なものではなく、"good bye my love"のようなシンプルで普遍的な歌詞の曲が多くなるのかなと思っていたのですが、わりと歌詞についてもキャリア初期の雰囲気でした。
原点回帰とも言える今回のアルバム、その理由はアルバム発表後のインタビューで触れられてました。
鬼束さん曰く、以前は自分で曲を書いて、ビジュアルや音楽性も自分自身でプロデュースできるようなスタイルを目指していたそうですが、いろいろやってみた結果、自分にはできない!ということがわかったそうで、最近は、自分が曲を書くけれど、それをどうアレンジ・プロデュースしていくかはプロデューサーにお任せしていて、ファンが求める鬼束ちひろ像に応えていくことを目指しているのだそうです。これまでの迷走はいろいろ試行錯誤していた過程だったのでしょうね。
個人的には、やはりキャリア初期の鬼束さんの作風に戻ってくれたのは嬉しいですが、今後もたまにはいつかの鬼束さんのような道を逸れちゃったようなスタイルの音楽もやってほしいなと思ってしまうのは欲張り過ぎですかね。笑
1. good bye my love
2. 碧の方舟
3. 弦葬曲
4. Sweet Hi-Five
5. ULTIMATE FICTION
6. 悲しみの気球
7. シャンデリア
8. 火の鳥
9. good bye my love
(acoustic version)
リリースからだいぶ経ってしまいましたが、2月にリリースされた鬼束ちひろの7枚目のアルバム「シンドローム」。
バンド名義でのアルバムを2014年にリリースしていますが、鬼束名義でのオリジナルアルバムは実に6年ぶりとのこと。活動休止や復帰後の音楽的・ビジュアル的迷走だったり、DV騒動だったり、ファンを不安にさせるばかりだった鬼束さんが、ついに完全復帰を果たしたと言える作品だと思います。僕が聴いているアーティストの中でも一番ファン歴が長いアーティストなので、こうしてまた彼女の音楽が聴けるのは嬉しい限りです。
かつてド派手なメイクでロックな曲を歌ってみたり、酒焼けしたような掠れた声で歌っていたりしたとは思えないほど、キャリア初期の鬼束さんに近い雰囲気に仕上がっています。アルバム全体を通して統一感があって、各曲ともキャリア初期の雰囲気を意識してアレンジされたんだろうなぁというカンジ。個人的には、歌詞についてはキャリア初期の抽象的なものではなく、"good bye my love"のようなシンプルで普遍的な歌詞の曲が多くなるのかなと思っていたのですが、わりと歌詞についてもキャリア初期の雰囲気でした。
原点回帰とも言える今回のアルバム、その理由はアルバム発表後のインタビューで触れられてました。
鬼束さん曰く、以前は自分で曲を書いて、ビジュアルや音楽性も自分自身でプロデュースできるようなスタイルを目指していたそうですが、いろいろやってみた結果、自分にはできない!ということがわかったそうで、最近は、自分が曲を書くけれど、それをどうアレンジ・プロデュースしていくかはプロデューサーにお任せしていて、ファンが求める鬼束ちひろ像に応えていくことを目指しているのだそうです。これまでの迷走はいろいろ試行錯誤していた過程だったのでしょうね。
個人的には、やはりキャリア初期の鬼束さんの作風に戻ってくれたのは嬉しいですが、今後もたまにはいつかの鬼束さんのような道を逸れちゃったようなスタイルの音楽もやってほしいなと思ってしまうのは欲張り過ぎですかね。笑
2017
11/19
Sun.
20:17:41
オットー・ネーベル展(Bunkamuraザ・ミュージアム)
Category【美術館めぐり】
渋谷Bunkamuraで開催中のオットー・ネーベル展へ。オットー・ネーベルについては元々何も知らなくて、シャガールやクレーに惹かれて行ってみました。
オットー・ネーベル(1892-1973)は、ドイツ、ベルリン出身の画家。僕も初めて聴く名前だったのですが、抽象画で知られる芸術家だそうで、同じく抽象画の芸術家として知られるパウル・クレーとも親交があったそうです。
キャリア初期はシャガールを意識していたこともあって、幻想的な雰囲気な作品が多いのですが、キャリア後半は、パウル・クレーやカンディンスキーの影響もあり、抽象画が多くなってきます。
抽象画の作品は、タイトルが音楽用語のものも多く、オットー氏の中では、絵画表現と音楽はかなり相関しているようでした。カンディンスキーの作品も音楽と関連しているものが多いですし、抽象画を描くのは音楽を奏でるようなものなのでしょうかね。
彼の作品のひとつに「イタリアのカラーアトラス」(チケットに描かれている作品)というものがあるのですが、これは彼が訪れたイタリアの街の景観を、彼なりの感覚で色彩にして表したものです。街の風景をスケッチする代わりに色で表すなんて、なかなか洒落ています。すごく感覚的。
「カラーアトラス」のような色彩を重視した作品は、抽象画の時代の前に多いのですが、個人的には、このあたりの色彩でいろいろ試行錯誤している頃の作品たちが好きでした。
日本ではあまり知られていない芸術家ですが、クレーやカンディンスキー、シャガールの作品も見られるし、そのあたり好きな人にはオススメの展覧会です。
2017
11/13
Mon.
23:23:40
Come With Me '15
Category【恋愛なう】
2017
11/09
Thu.
22:11:00
RAINBOW (2017) - Kesha
Category【聴いたアルバム】
[Tracks]
1. Bastards
2. Let 'Em Talk
3. Woman
4. Hymn
5. Praying
6. Learn To Let Go
7. Finding You
8. Rainbow
9. Hunt You Down
10.Boogie Feet
11.Boots
12.Old Flames (Can't Hold A Candle To You)
13.Godzilla
14.Spaceship
15.Emotional
2009年に"Tik Tok"をヒットさせて一躍注目のシンガーとなったKesha。2012年のアルバム"Worrior"のリリース以降、摂食障害でリハビリ施設に入っていたり、プロデューサーからの性的暴行を告白して訴訟を起こしたり、とても音楽活動に専念できる状態ではなかったようですが、4年ぶりにアルバムをリリースしてくれました。
人生のどん底だった4年間を経て、強く、優しくなって帰ってきた彼女のとってもパーソナルで力強いメッセージの込められたアルバムです。
過去の作品はEDM系で歌声もオートチューンで加工していることが多かったですが、本作はロックとカントリーの要素が強くてこれまでとは大きく異なるサウンドです。個人的にはこちらの路線の方が好み。ケシャの素の歌声を聴くことができるのも、なんだか新鮮に感じます。
彼女の今の心境がダイレクトに反映された曲が多いですが、いくつかの曲で「人生は短い」というフレーズが出てきます。全然思うようにいかなかった4年間、「こんなことしてる場合じゃない!」と焦る気持ちが募っていたのではないでしょうか。
僕も最近、人としての成長が感じられないままに気づけば30歳目前となっている自分の状況と月日が流れる速さに、「何やってんだ、こんなことしてる場合じゃない…」と焦りを感じることがあって、このアルバムを聴いているとそんな自分を叱咤されているような気分です。
ケシャのように壮絶な人生歩んでいるわけでもないですが、今の自分の心持ちとも重なる部分があるし、聴いていると前向きな気持ちになれるのでお気に入りのアルバムになりそうです。
1. Bastards
2. Let 'Em Talk
3. Woman
4. Hymn
5. Praying
6. Learn To Let Go
7. Finding You
8. Rainbow
9. Hunt You Down
10.Boogie Feet
11.Boots
12.Old Flames (Can't Hold A Candle To You)
13.Godzilla
14.Spaceship
15.Emotional
2009年に"Tik Tok"をヒットさせて一躍注目のシンガーとなったKesha。2012年のアルバム"Worrior"のリリース以降、摂食障害でリハビリ施設に入っていたり、プロデューサーからの性的暴行を告白して訴訟を起こしたり、とても音楽活動に専念できる状態ではなかったようですが、4年ぶりにアルバムをリリースしてくれました。
人生のどん底だった4年間を経て、強く、優しくなって帰ってきた彼女のとってもパーソナルで力強いメッセージの込められたアルバムです。
過去の作品はEDM系で歌声もオートチューンで加工していることが多かったですが、本作はロックとカントリーの要素が強くてこれまでとは大きく異なるサウンドです。個人的にはこちらの路線の方が好み。ケシャの素の歌声を聴くことができるのも、なんだか新鮮に感じます。
彼女の今の心境がダイレクトに反映された曲が多いですが、いくつかの曲で「人生は短い」というフレーズが出てきます。全然思うようにいかなかった4年間、「こんなことしてる場合じゃない!」と焦る気持ちが募っていたのではないでしょうか。
僕も最近、人としての成長が感じられないままに気づけば30歳目前となっている自分の状況と月日が流れる速さに、「何やってんだ、こんなことしてる場合じゃない…」と焦りを感じることがあって、このアルバムを聴いているとそんな自分を叱咤されているような気分です。
ケシャのように壮絶な人生歩んでいるわけでもないですが、今の自分の心持ちとも重なる部分があるし、聴いていると前向きな気持ちになれるのでお気に入りのアルバムになりそうです。
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