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男じゃつらいよ

日記と聴いたもの、見たものたちの備忘録

2017

02/22

Wed.

00:01:00

ひこうき雲 (1973) - 荒井由実 

Category【J-POP

ひこうき雲 [曲目]
1. ひこうき雲
2. 曇り空

3. 恋のスーパーパラシューター
4. 空と海の輝きに向けて
5. きっと言える
6. ベルベット・イースター
7. 紙ヒコーキ
8. 雨の街を
9. 返事はいらない
10. そのまま

11. ひこうき雲

ユーミンのデビューアルバムひこうき雲。ユーミンがまだ19歳(!)の頃の作品。
40年以上前の作品ですが、アレンジがアコースティックなせいか、それほど音に古くささがなく、聴きやすいように思いました。松任谷時代のアルバムは当時の最先端の音で作られているものが多いので、今聴くと逆に古さを感じてしまう気が。

僕がユーミンを聴くようになったきっかけは、友人がドライブの車中で流していた「ひこうき雲」でした。しかしながら、ユーミンを聴きだしたものの、最初に手にしたのは姓が松任谷に変わって全盛期を迎えたバブル時代のアルバムだったので、僕がこのアルバムを手にしたのは、ユーミンを聴くようになってからかなり時間が経ってからでした。

松任谷時代から聴き始めた僕としては、荒井時代のアルバムで、ユーミンの新たな一面を発見できた気がしました。"松任谷"時代=全盛期の作品ですでにユーミンの音楽の質の高さを理解したつもりでいましたが、どうやらそれは勘違いだったようで、このアルバムを始めとする"荒井"時代の作品も、全盛期の作品と同等もしくはそれ以上に素晴しい作品だと思います。特にこのアルバムについては、デビューアルバム、しかも19歳でこんな完成度の高い作品がつくれてしまうのか…と舌を巻きました。情景描写で感情を表現する巧みさはこの頃から変わらぬユーミンの音楽の特徴ですが、荒井時代は松任谷時代にはない素朴さや素直さがある気がします。

アルバム全体の素朴な雰囲気がすごく好きです。②曇り空や⑥ベルベットイースターのイメージから、自分の中では、春のイメージが強いアルバムです。春って言っても、ポカポカ陽気な感じではなく、春の雨上がりの曇空、というカンジでしょうか。雲間から少し青空が覗くくらいの曇り空で、生ぬるい湿った空気が漂う、そんなイメージ。笑

「空」を連想させる曲やフレーズが多いので、聴いていると様々な空模様が心に浮かんでくるのも、このアルバムの聴きどころだと思います。
ユーミンの数あるアルバムの中でも一番好きなアルバムです。


①ひこうき雲
空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲
死をテーマにした曲で、病死した友人だったり、自殺した若者だったりがモチーフになっていると言われています。青空に走る白い筋、というひこうき雲のイメージの通りに爽やかさがあって、悲しさや暗さは感じられません。死をテーマにしている”のに”と言うべきか、”から”と言うべきか、とても綺麗な曲だと思います。


②曇り空
きのうは曇り空きっとそのせいかしら きのうは曇り空外に出たくなかったの
曲の雰囲気といい、ユーミンの歌い方といい、気だるい雰囲気がものすごく素敵。サビのフレーズも耳に残ります。気になる人との微妙な距離感、心情を歌った繊細な曲です。

④空と海の輝きに向けて
果てない旅路にやすらぎを求めて いつしか かの胸にいかりをおろす
人生を航海に喩えた曲、ユーミンはいくつか書いているのですが、10代にしてこんな達観したような曲を書いてしまうなんて恐ろしい才能です。

⑥ベルベット・イースター
今でこそポピュラーになってきたイースターですが、1973年当時"ベルベット・イースター"と聞いてイメージが湧く人がいたのだろうか。笑 教会に通っていたというユーミンだからこそのテーマ。イースターの日の情景を描いた曲ですが、雲が低く垂れ込む曇り空の様子を「空がとっても低い 天使が降りてきそうなほど」と表現するユーミンのセンス。お気に入りの曲です。


⑧雨の街を
夜明けの雨はミルク色 静かな街に ささやきながら降りて来る天使たちよ
ユーミンのお気に入りの曲だというこの曲。曲全体に漂う静謐な雰囲気に毎度うっとりします。歌詞も素朴で、僕の中の「荒井時代のユーミン」のイメージの典型です。♪庭に咲いてるコスモスに口づけをして♪という一節があるけれど、松任谷時代のユーミンは庭のコスモスに口づけなんかしそうにないですもん。

そのまま
鏡の前のすみれがきのうようやくひらきはじめた
ずっとそのまま咲いていて あなたの心が変わらないように そのまま

という最後のフレーズが儚さにあふれていて好きです。鏡の前に生けた一輪のすみれはどれくらい咲き続けられるでしょう。大好きな曲です。
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