男じゃつらいよ
日記と聴いたもの、見たものたちの備忘録
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2018
06/20
Wed.
21:41:38
ターナー 風景の詩(損保ジャパン日本興亜美術館)
Category【美術館めぐり】

印象派、さらには抽象画の先駆けともいわれているイギリスの画家ターナー。ずっと気になっていたのですが、ターナー作品をしっかり見るのは初めての機会。風景画の多いターナーなので、今回の展示は、キャリア初期、海の風景画、山の風景画といった具合でテーマ別に展示されていました。
1775年生まれのターナーは、ロマン主義の画家とされていますが、40歳頃から印象派を彷彿とさせる光や空気の気配を表現した作品を描くようになります。印象派を彷彿とさせる、と言っても、モネが「日の出 印象」を発表する何十年も前ですから、むしろ印象派の絵がターナーを彷彿とさせる、と言うべきでしょうか。それくらい時代を先取りしていたターナー。

こちらはストーンヘンジを描いた作品。周りに描かれているのは雷に打たれた羊たちだそうです。雲の大胆な描き方や、光の表現がかっこいい。
ターナーの風景画って、日本っぽさを感じるものが多いなぁと感じました。モチーフや構図の取り方のせいでしょうか?

個人的には、海の絵よりも山を描いた作品の方が好みだったのですが、解説で、山はこの時代絵画のモチーフとなることは少なかったと書かれていて、確かに西洋画家の山の絵って、パッと思い浮かばないかもと思いました。セザンヌのサン・ビクトワール山が思い浮かんだくらい。一方ターナーは山の風景や滝のある風景なんかもたくさん描いています。滝の絵も西洋ではあまり見かけないような。日本の風景画って、山国だけあって山を絵描いたものがたくさんありますから、そういうところも日本っぽさを感じるポイントなのかもしれません。

こちらは現実の風景ではなさそうな、ボヤッと幻想的な雰囲気。こういう非現実的な作品から、最期はかなり抽象的な作品も描くようになっていったようです。今回の展示では抽象的な雰囲気の作品は少なかったですが印象派や抽象主義を先取りしたかのようなターナーの先進的なセンス、そして日本の風景画との親和性(?)を感じることができた展覧会でした。

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